NOVELS

二次創作について

 二次創作に対するわたしの考えを、少し書いておきます。

 まず、前提条件として。
 二次創作とは、元になる作品があり、その作品の登場人物や世界観を利用して新たな作品を作ることであると、わたしは解釈しています。
 これは基本的にファン活動の一環であり、もとの作品の著作権に抵触しない範囲でのみ容認されるべきものです。また、作品内容もすべてにおいてもとの作品が優先されるべきであり、二次創作物は個人の解釈に基づいた、あくまで二次的なものにしかなり得ません。

 以下は、上記の前提条件を踏まえた上での、わたしの個人的な感慨です。

 二次創作に関しては、さまざまな意見があるように感じます。わたし自身はわりと肯定的ではあるのですが、完全に否定なさる方もいらっしゃるでしょう。それはそれでもっともです。
 でも実際にわたしは二次創作をしていますし、こうしてそれを人目にさらしてもいるわけです。

 完全オリジナルのみを肯定する立場から言うならば、二次創作は盗作です。盗作とまで言わないにせよ、借り物であることは確実です。
 どんなに一生懸命作りこんでも、「人のふんどしで相撲を取っている状態」であることには間違いないのです。
 ただその点をわきまえていても、やっぱり書いてみたいという気持ちはあるし、真剣に取り組んだ場合、かなりのエネルギーを必要とするものだとも思うのです。

 わたしが二次創作を実際にやってみて思うのは、「愛と敬意を抱けない作品の二次創作なんかやりたくもないよ」ということです。
 二次創作をするためには原典となる作品をそれこそ舐めるように読んだりプレイしたりする必要が出てくると思うのですね(そうじゃない人もいるかとは思いますが)。あるいはそんなふうにのめり込んだ作品だからこそ、「もとの作品にはない行間」を想像したり、創造したいという欲求を感じるのです。
 だから、もしわたしが書いた作品に対して二次創作をしようなどという奇特な人がいたら、ある意味、非常に光栄に思うでしょう。少なくとも何らかの「感動」をおぼえたからこそ、二次創作に手を染めようと思ったのでしょうから。

 ですが同時に、「わたしの作品を踏みにじらんでくれ」と感じる場合もあるかと思います。やっぱり自分の作品はかわいいですから、土足で踏み込んで欲しくない領域だってありますので。
 また、作品は作者の知的所有物ですから、勝手な改変につながるような二次創作は、知的所有権への侵害ともなりかねません。
 さらに踏み込んで、二次創作作品を販売することによって利益を得るとなると、問題は単純には済まされないものとなります。
 そのことはきちんと心得ておきたいものです。

 そういったことから、わたし自身は二次創作をする上で、以下のようなルールを自分に課しているつもりです。まあ、それぞれの考え方があるので、他人に強要するつもりはありませんが。


written by S.Kirihara
last update: 2008/04/13
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