娘育ての記
〜プリンセスメーカー ゆめみる妖精(PS版) プレイ記〜
はじめに
このゲームのコンセプト自体は、はっきり言ってどうかと思いました。
娘を育てて王子様の花嫁にしようというのは、フェミニストが聞いたら憤死しそうな気が。何でまた「権力ある男に依存する娘」なんてものをつくらにゃならんのじゃ。
それに娘に「ね、お父さん」とか呼びかけられて、男性プレイヤーが喜んでいるとすれば、なんだかちょっとイヤなものが。ああ、現実の娘は、そのようには父を慕わないものなのですが。好みの女は自ら育て上げる「紫の上」願望なのでしょうか?
とまあ、プレイ前はそんなことを思ったりしたのですが、実際にプレイしてみると、かなり楽しめました。
ゲームの目的はいちおう「娘をプリンセスに育てる」ことになってはいるものの、プリンセス以外にもかなり多岐にわたるエンディングが用意されているのが、面白いのです。
プリンセスエンディングはいちおうまっとうなグッドエンディングなのでしょうが、それ以外のエンディングも同等の重みを持った結末になっているあたりが楽しめる要因になっているのではないかと思います。王子などはまったく無視してもぜんぜん問題なし。むしろプリンセス以外の娘を意図的に作るほうが難しかったりして。
ただまあ、折々の娘の言動が、娘→父への言葉かと思うと、ちと寒いぼが……。