黄金の言葉
彼の言葉づかいが、アイラは気になって仕方なかった。
「ノイッシュの言葉づかいを改めさせたほうがいい?」
そう提言したアイラに、シアルフィ公子シグルドは面白がるような表情で問いかけてきた。
「ああ、そうだ。彼はシグルド公子の第一の騎士だろう? そういった身分の者が、私を“様”づけで呼ぶのは不自然ではないか」
「しかし君はイザークの王女だからな」
「イザークの王女、だからこそだ」
シグルドの婚礼が数日後に迫っていた。
この情勢下である。婚礼の宴に招かれてグランベル本国から訪れる客人はそう多いわけではない。だが、エッダ公爵家当主クロードほか数名の貴人が、この城に訪れる予定だという。
イザーク王子シャナンとその叔母アイラがシグルドの軍にかくまわれているという事実は、バーハラの宮廷には伏せられている。もしその存在が宮廷に出入りする人物の知るところとなれば、アイラたちのみならずシグルドも無事ではいられないのではないか。
表向き、アイラはイザーク出身の傭兵として扱われている。
もとはヴェルダンに雇われていたが、その腕を買われ、シグルドの軍に参加した流れ者。そのような触れ込みで、アイラはシグルド軍に参入したのだ。
アイラやシャナンの本当の身分を知る者はわずかだ。シグルドに仕える騎士のなかでも特にシグルドの信頼の厚い者やレンスターの王子キュアンといった、ごく重要な人物が知るばかりである。
シアルフィの騎士ノイッシュは律儀で真面目な人物だ。
礼儀正しい彼は、身分の秩序にのっとった形で話しかけるのが習い性になっているらしく、どうもアイラを目上の立場の者として扱う傾向にある。アイラに呼びかける敬称が“様”であるのに加え、王族クラスの人間を相手にした場合に用いるべき謙譲の言い回しを、ほぼ完璧な形で使っている。
アイラの本来の身分を思えば、それはまったくもって正しい扱いだ。しかし、今の状況下にはそぐわない。
今まではよかった。シグルドのもとに集う人々は、互いに身内同士のような感覚を持っているようだ。たとえアイラの真の身分を知ったところで、バーハラの宮廷に注進に及んだりする可能性は低いだろう。
だが、外部から客人を迎えるとなっては、話は別である。
触れ込みどおりにふるまおうとするならば、ノイッシュはアイラを目下、もしくは同格の者として扱うべきだ。姫君として扱うのは、きわめて不適切である。
ノイッシュは決して頭が悪い人間ではない。そのことはアイラもわかっている。
あれはおそらく、無意識での行動なのだろう。いったん身分の高いものとして認識した相手に対してうやうやしく礼を尽くすのが習い性になっているに違いない。
だが今は、それでは困るのだ。
だから、彼の主君であるシグルドに働きかけ、その言葉づかいを改めさせようと考えたのだが。
「ふむ……どうしたものか」
肝心のシグルドは、興味深そうな表情を浮かべてはいるものの、アイラの訴えをあまり真剣に捉えているようには見えない。
「言葉づかいのようなものは、ごく自然と現れるものだからな。改めよ、と命じて一朝一夕に改まるものかどうか」
「改めてもらわねば困るのだ」
「ではアイラ、どうだろうか。君が直接に話してみては」
「残念ながら、私は彼とはあまり親しくしていないので」
「だからこそだ。
距離感があるのがよくないのだろう。まあ、あの男に限っては、多少親しくなった程度で、言葉づかいがたやすく崩れるとも思えないが。
ともかく、もう少し接触を持ってみたほうがいいのではないか。少なくとも、私が申し渡して命じるより、アイラ、君自身が彼と直接話してみたほうがいい」
結局自分で働きかけるしかないのか。
ノイッシュは忙しい人物である。
シグルドの第一の側近であり騎馬部隊の隊長を務めている彼は、いつも何らかの任についているか、自らの鍛錬に励んでいるようで、暇にあかせてぶらぶらしているようなところは見たことがない。特に現在はシグルドの婚礼にまつわる折衝や雑事も多く、多忙を極めているようだ。話をするために捕まえようにも、なかなか捕まらない。
だからこそ、シグルドを通じて働きかけようと考えたのだが。
(アーダンあたりに聞いてみたほうが早いかもしれない)
アイラが歩兵部隊の訓練に携わるようになったこともあり、重騎士のアーダンとは最近交流が増えている。
シアルフィの騎士たちは互いの結束が固い。アーダンならばノイッシュの日課や暇な時間帯なども知っているだろう。
夜が明けて間もない刻限に、アイラは厩を訪れた。
アーダンから聞き出したところによれば、ノイッシュは毎朝、夜明けの頃に愛馬を駆る習慣があるらしい。
夜明け時の空気はすがすがしい。わずかに湿気を含んだ空気はひんやりと冷たく、下生えの草に宿った露が、足元を軽く濡らす。
アーダンに教えられたとおり、たしかに厩には人影があった。
最初に目に入ったのは、差し込む朝日を受けて、鮮やかに輝く金の髪。
薄暗い厩の中で、そこだけが明るく輝いている。
まるで陽の光に祝福されているかのように。
次に気づいたのは、青年の表情。
彼は微笑んでいた。無心に、無邪気に。
そして目の前の愛馬に小さな声で話しかけていた。安らぎ、慈しみにあふれた表情で。
こんな表情のできる人間だったのか。
無心に馬と向き合う青年の姿に、アイラはただただ目を奪われた。
アイラの知る彼は、もっと真面目で厳格そうな人物だ。
情は深いのだろう。何となくだが、そう感じていた。どちらかと言えば、心優しく人を思う心を強く持つ部類の人間なのではないかと。
しかし、シグルドの片腕として軍を支えるために、秩序を守り規律を正すことを旨とする彼は、そういった心のひだと言うべき部分を容易には見せようとしない。アイラの知るノイッシュはそのような人物だった。
だが、今、アイラの眼前に立つ青年は。
声をかけるのも忘れ、アイラは彼に見入った。
何か気配でも感じたのだろうか。青年はふと顔をあげて振り向いた。
「アイラ様……?」
眩しいものを見るように目をすがめ、ノイッシュは問いかけてきた。
「どうしたのですか? このような時間に、このような場所へ」
そう問いかけるノイッシュの表情は、いつもの生真面目な騎士然としたものに戻っていた。
「お前に会いに来たのだ」
「私に……ですか?」
訝しげに問うノイッシュの口調に、アイラなぜか焦れるようなものを感じる。
「そうだ……すこし、時間をもらってもいいか?」
口調を改めてほしいというアイラの要求に、ノイッシュは考え込むような様子を見せた。
「……たしかにおっしゃるとおりです。改めなければ」
「そうだな。とりあえず、“様”づけで呼ぶのはやめてもらいたいと思っている」
「そうですね」
「できれば、その丁寧な口調も何とかしてほしいのだが」
「アイラ様、私は」
「“様”は禁止。そう言ったはずだろう?」
「すみません。アイラ“殿”」
「殿、か……」
同格の者に対する一般的な敬称ではある。たしかに“様”よりはましかもしれない。
「“殿”ならばさほど違和感もないでしょう。実力ある傭兵を無碍に扱うようでは、騎士を束ねるものは務まりません」
「ふむ……だが、“あなた”の立場を思えば、もう少し横柄なくらいでもいいのでは。シグルド公子の第一の騎士なのだろう?」
自分の側でも意識を改めねば。アイラはノイッシュに対する呼びかけをこっそりと変化させる。
さりげなく口にしたつもりだった。だが、ノイッシュが何とも言えない表情を浮かべたのに気づき、アイラは問いかけた。
「……おかしかっただろうか?」
「いえ、そうではないのですが……どうにも慣れないので」
「慣れか……そうだな」
難しいな。そう呟いてアイラはため息をつく。
「距離感があるのがよくない、と、シグルド公子は言っていた。そうなのかもしれない」
「アイラ殿、私は、あなたを……尊敬しています」
考え込むような様子を見せながら、ノイッシュはそう言った。
「むやみに距離を詰め、親しげな調子で話すことが本当に必要だとはあまり思えないのです。ただ、外部のものが違和感を覚えないようには心がけたいと思うのですが」
「……そうだな」
ノイッシュの返答にアイラは何か引っかかるものを感じた。だが、どこに引っかかりを覚えたのか、アイラ本人にもよくわからなかった。
厩での会話以来、ノイッシュの言葉づかいは、わずかながらも変化を見せた。
アイラに対する敬称は“殿”となり、むやみな謙譲も影を潜めている。
丁寧な言葉づかいは相変わらずだが、誰に対しても丁寧な言葉を使う人間であるようなので、そこは特に問題視しなくてもいいだろう。
だが、そこはかとない違和感のようなものが、アイラの中でくすぶっていた。
――私は、あなたを……尊敬しています。
――距離を詰め、親しげな調子で話すことが本当に必要だとはあまり思えないのです。
そう彼が語ったとき、自分が感じたもの。あれはいったい何だったのだろう。
特に冷淡な態度だったとは思わない。だが、なぜか手ひどく拒絶され、手を振り払われたような感じがした。そして、まるで固い刺が突き刺さるように、そのことがずっと胸の裡でうずいている。
――私はイザークの王女で、彼はシアルフィの騎士だから。
聞くところによると、ノイッシュの兄はイザークへの遠征軍に加わっているという。
彼の身内とアイラの身内は、はっきりとした敵対関係にあるのだ。親しむべき間柄では決してない。
騎士がアイラを嫌い、アイラとの間に距離を置きたがっていたとしても、何の不思議もないではないか。
それでも。
朝日を受けて輝く金の髪。厩で愛馬と向き合っていたときの、あの表情。
あのとき垣間見た彼の姿と、アイラに対するときの彼の態度。その差異が、どうにも言い表しがたいもどかしさとなって、アイラの心をざわめかせていた。
シグルドの婚礼の宴は夜遅くまで続き、城内をにぎわせていた。
アイラは広間の片隅で、ひっそりと宴の席に加わっていた。
表向き、アイラはしがない傭兵にすぎない。宴にまったく加わらないのもおかしいが、雅に装い、貴婦人としてふるまうべきではない。
そのことはみな承知しているであろうに、普段とさして変わらぬ装いで隅のほうに列席したいというアイラの意向を聞いて、レンスター王妃エスリンは露骨にがっかりした表情を浮かべた。
「たとえただの傭兵だとしても、少しくらいおしゃれをしたっていいのに。もったいないわ。あなたはこんなにきれいなのに」
エスリンは機会を見つけては、貴婦人たちの集いの場にアイラを引き出そうとする。シグルド公子の妹であり、レンスター王子キュアンの妃であるエスリンは、当然のようにアイラの真の身分を知っている。
エスリンのふるまいは何か政治的な意図があるのだろうか。最初はそう勘ぐっていたアイラだが、どうやらそういったものではないらしい。
『美人がもったいない』ので、美しい装いをさせてみたい。あるいは、イザーク流の剣の達人である彼女から、その技を学んでみたい。そういう、ごく単純な友人関係を求めているようなのだ。
『同格の同性とのつき合い』は、実はアイラにとってはあまり馴染みのないものだった。
イザークにいた頃は、剣の修行を第一としていた。いわゆる女らしいたしなみは、王女として必要とされる最低限のものを身につけた程度だし、女同士のたわいもないおしゃべりを楽しむようなこともあまりなかった。周囲もそんなアイラのあり方を、愛情とあきらめをないまぜにしたまなざしで受け入れてくれていたものだった。
シグルドのもとに集う女性たちもまた、このようなアイラの武骨さを、かなり肯定的に捉えてくれているようだ。思えばエスリン自身も馬上で剣をふるい、戦場へ赴く戦士である。アイラに共感を寄せる部分は少なくないのかもしれない。
そろそろこの場を辞してもいいだろうか。
宴もたけなわになった頃合いを見計らって、アイラは大広間からそっと立ち去り、続きになっている控えの間へと足を踏み込んだ。
ふと、控えの間の片隅に、うずくまるようにして座り込んでいる人影があるのに気づく。
シアルフィの騎士ノイッシュだ。
きっと酔いを醒ますためにこちらで休んでいるのだろう。そう考えて、そのまま往き過ぎようとしたアイラだったが、何か心にひっかかるものを覚えて、うずくまる青年のそばに歩み寄った。
「ノイッシュ殿?」
アイラの呼びかけに、ノイッシュは顔をあげる。
ひどく顔色が悪い。その表情には、何かを深く思いつめているような、暗く沈痛な影があった。
「どうしたのだ?」
「少し……酒を過ごしてしまったようです。そんなに飲んだつもりはなかったのですが」
たしかに少し酒のにおいがしている。だが、泥酔しているようには見えない。
「疲れているのではないか? 疲れすぎていると、思わぬ量で酔うこともあると聞く」
「そう……ですね」
「何か、気がかりなことでもあるのか」
「気がかり……」
考え込むような表情を見せ、ノイッシュは訥々と続けた。
「……これで正しかったのだろうかと、つい考えてしまうのです」
「シグルド公子の結婚のことか?」
「はい」
「シグルド公子はしあわせそうだ。ディアドラ様もだ。それにみんなも喜んでいる」
「そうですね」
「ならばよいのではないか」
「……そうでしょうか」
「あなたが気に病んでどうなるものでもなかろう。シグルド公子が決意して行ったことだ」
「そうなのですが……」
どうにも歯切れの悪い受け答えが続く。
やはりだいぶ酔っているのか、それともよほど疲れているのか。彼らしからぬ煮え切らなさに、アイラはむしろ不安を覚えていた。
「わからないのです。ディアドラ様はどうして精霊の森を出ようと思ったのか。シグルド様はなぜあの方を受け容れられたのか」
「そうだな……私にもわからない。だが、互いに魅かれあい、望み望まれるというのは、しあわせなことなのではないのか」
「その結びつきが周囲から望まれたものではないならば、思いを遂げることはしあわせなのでしょうか。思いを遂げた結果、何がもたらされるかを考えることなく、ただおのれの欲望に忠実であろうとする。それで本当にしあわせだと言えるのでしょうか」
ノイッシュの声は決して大きくはない。だが、たぎる何かを押さえ込んでいるような激しさがあった。
「だが、ふたりの結びつきが確たるものとなるように、あなたはずいぶんと力を尽くしていた」
「ええ。シグルド様が望まれることならば、叶えるべきだと思ったのです。
ですが、いえ、多くの働きかけをしたからこそ、私は自分の行いの意味を考えずにはおられない。
シアルフィの騎士として、私の為した事はどのような意味を持つのかと。果たして自分は正しかったのだろうかと」
そこまで語って、ノイッシュはふと黙り込む。
「すみません、こんな話をあなたにするべきではなかった」
考え込むような表情を見せた後、後悔をにじませた声でノイッシュは言った。
「あなたは……」
わけもなく悲しくなった。
ノイッシュがなぜそこまでおのれを責めたてているのか、アイラにはわかるようでわからない。だが、彼がその内面をさらけ出してきたことに、アイラは興味を引かれ――共感のようなものを覚えていた。
それなのに、言うだけ言ってしまうと、彼はいきなり突き放してしまったのだ。
「私と近しくするのは嫌なのか。あなたは私を嫌っているのか」
自分でも理不尽だと思った。だが、怒りを含んだ声で、アイラはその言葉を口にしていた。
「そうではありません。あなたを嫌うなど、どうして」
「以前、あなたは言った。私と距離を詰め、親しげな調子で話す必要があるとは思わないと」
「あれは……!」
一瞬、ノイッシュは声を荒げた。だがすぐに声を落として続けた。
「そうではないのです。嫌っているなど。私はただ……」
そこで言葉を切り、ノイッシュはうつむく。そして絞り出すような声で言った。
「……ただ、錯覚したくないのです」
「錯覚する?」
「あなたは本来、手の届かぬところにおられる方。なのに、親しく言葉を交わし、あたかも同格の者のようにふるまえば、勘違いしてしまうかもしれない。だから私は……」
ああ。
もしかして。
「私はあなたと距離を置きたかった。願うべきではない願いを抱かぬために」
思い上がりなのかもしれない。ただの願望なのかもしれない。だが……
「すみません。やはり酒が過ぎていたようです」
普段どおりの平静さを取り戻して、ノイッシュはそう言った。
「ノイッシュ殿」
アイラはノイッシュの顔を正面から見つめ、語りかけるように言う。
「私はシグルド公子が間違っているとは思わない。あなたの為した事が悪しきことだとも思わない。
イザークを離れ、ここに身を置くようになって、私は気づいた。
人は存外、個人的なつながりや、ちょっとした情けで支えられているのだと」
ようやく気づいた。
――私は、あなたを……尊敬しています。
――距離を詰め、親しげな調子で話すことが本当に必要だとはあまり思えないのです。
先日のノイッシュの言葉から感じたのは、寂しさであり、もどかしさだったのだ。
――そう、私が求めているのは、彼の“尊敬”などではない。
薄暗い厩の中で、彼だけが光り輝いて見えたあの瞬間。
馬に向けられていた、開け放しの無防備な表情。
あの笑顔を、自分に向けてもらえたら。
過ぎた望みなどではないはずだ。彼もまた、内心では同じことを望んでくれているのではないか。
「私はイザークの人間で、あなたはグランベルの騎士。立場を思えば相容れぬ存在であるのかもしれない。だけど、それだけではないだろう?」
戦場で敵味方として相まみえたとしてもおかしくないふたり。
たとえイザークの戦乱がなかったとしても、イザーク王家の姫君とシアルフィの騎士の間には、越えがたい隔たりがある。
それでも、今、アイラは彼の傍にいて、同じ軍に身を置いている。
言葉を交わしていいはずだ。友誼を交わしていいはずだ。そして、それ以上を求める気持ちを抱くことになったとして――何の不思議があるだろう。
あの黄金の笑顔を自分に向けてもらいたい。
その願いの意味するところを、願いの行き着く先を、アイラはたぶん知っている。
「アイラ、私は……」
彼の呼びかけの、ほんのささいな違いに、アイラははっとする。
酒のせいだろうか。それともつい気が緩んだだけなのだろうか。
いや、たぶんそうではない。彼は意識して、敬称をつけずに彼女を呼んだのだ。
「私は、あなたとともにいられることを、喜ばしく思っている」
そう言って、ノイッシュはアイラの顔をまっすぐに見つめた。
その瞳に浮かぶ輝きに、アイラは胸が詰まりそうになる。
彼は言葉を飾らない。多くを語らない。
だが、いやだからこそ、その言葉は重く、心に残る。
――ともにいられることを、喜ばしく思っている。
その言葉の奥には、あのとき厩で目にした黄金の輝きが隠されている。
宴に沸くエバンス城の片隅で、言葉もなく、ふたりは見つめあっていた。
《fin》